nipperさんの壁面に関してのレポートです。
元々、巾木が好きではないというnipperさん。1階LDKはL字型アングルを使って、入り巾木にし、すっきりと仕上げています。
床はモルタル、壁面は漆喰で仕上げられています。
壁面と床が接する部分は少し窪んだようになっています。
近くから見た様子。写真左側が少し窪んでいるのがわかります。(右側は扉です)
巾木が嫌いというnipperさん。「よく美術館などでこういう仕上げを見かけていて…。床面の入隅をあえて隠すのが視覚的に面白いかなと思って」、今回自邸のリノベーションの際に取り入れたとのことです。
そのままモルタルを流し込んで仕上げるという方法もありますが、「漆喰の壁との境目を綺麗に仕上げるのが難しい」そう。
柱を立て、15mm幅のアルミアングルを床面の位置にビス止めし、そのアングルにボードを乗せるような形で施工、ボードを漆喰で仕上げ、しっかり養生をした上で床面にモルタルを流し込む、という順番で仕上げたそうです。
施工中の様子
上記の写真はモルタルを流し込んだところ。
「アングルを固定した上にボードを乗せるので、施工はしやすかったみたいですね。漆喰の塗りは自分で行ったのですが、15mmのアングルに対して、ボードは12.5mm。その段差を利用して塗れるので、塗りやすかったです」とnipperさん。
すっきりとした見た目を実現。実際に暮らし始めてみて、コンセントにつないでいる電気コードをこのスペースにしまうことができることに気がついたそう。「見た目だけでなく、そんな使い方もできることがわかり、やってみて結構良かったなと思っています」とnipperさん。
見た目に美しく、仕上げやすくて、機能的。手探りの中で発見した方法が色々な効果を生み出した実例です。