いよいよたたきの施工。
「たたき」(漢字で書くと「三和土」)の材料は、読んで字の如く、3種類。土、石灰、にがり、である。ちなみに、我が家のたたきに使われた材料は、京都迎賓館のたたきに使われたものと同じものだ。これら3つの材料を混ぜ合わせ(我が家の場合はモルタルミキサーで混ぜ合わせていた)、通り土間となる部分に敷いて、後はひたすら叩く、叩く、叩く…とたたきが完成する。
叩くのは、余った木材で作った道具。当初は、人力ではなくランマーで締め固めるという案も出ていたが、せっかくなので、大変ではあるが、全て人力で叩き上げることにした。叩けば叩くほどしっかり締め固まり、綺麗な土間に仕上がるが、設計事務所の社長曰く、我が家の場合は多少荒っぽい仕上げの土間の方が合うとのことで、綺麗な仕上がりよりも雰囲気の出る仕上がりを目指して、適度に叩き込んだ。それでもストーブ設置予定位置前方付近はひび割れが出易いので、少しきつめに叩いた。
これで後はたたきが乾くのを待つのみ。
現場に搬入された「たたき」の材料。
土・石灰・にがりをモルタルミキサーで混ぜ合わせる。
職人さんが交替しながら叩く。
私たち夫婦も、ひたすら叩く、叩く、叩く。
パーン、パーンと気持ちのいい音が鳴り響く。
- 施工・購入:
- 株式会社八清