和モダンなトイレは金色の手洗いボウルが主役。

リフォームのテーマは「和」というTKSさん。
トイレもそのテーマに沿って、モダンに仕上げています。

特に目を引くのが金色に輝く手洗いボウルです。
このトイレのコーディネートは、この手洗いボウルからスタートしています。

トイレスペースの位置に大きな変更はありません。
入口をトイレの正面からではなく、横から入るように変えています。

また壁面の一部をアールにしたのもポイント。

壁面の一部がアールを描いているため、柔らかい印象です。
扉を開けると、ガラッと印象が変わり、黒基調のやや薄暗い空間に、金色の手洗いボウルが目に飛び込んできます。

手洗いボウルはカクダイの角型手洗器（493-058-G）。
カラー名は「山吹」。金色に輝いています。

水栓は同じくカクダイのセンサー水栓「トール・レッド」（713-336）。
竹筒で作られた筧（掛樋）のような姿が特徴の商品です。

その色に合わせてカウンターを『カシュー塗料』で塗装しています。
この塗料は、塗装作業が容易で、価格も安価ですが、漆に似た美しい艶があります。

鮮やかなこの手洗いカウンターを受け止めているのが黒を基調とした壁・床。
トイレは新型アラウーノ。便ふたトップカバーのカラーはマットブラックです。

壁面は珪藻土。流れるような筋を付けた「ストリーム仕上げ」。
トイレのリモコンや、イタリア『アガペ社』のペーパーホルダーもブラックで統一しています。

赤（朱）と黒の配色は漆器などでよく見られ、金粉で蒔絵や沈金が施された漆器も多くあることから、赤（朱）・黒・金は、日本人には馴染みがある組み合わせと言えます。

トイレは洋式、ミラーとペーパーホルダーはイタリアのもの…と海外のものを使いながらも、統一感があるのは、色の組み合わせが効果的に働いているためです。

ダウンライトはこのスペースの主役、手洗いボウルを照らすように配置しています。

主役を決め、そこから発想を膨らませて、全体をコーディネート。イメージ通りの和モダンな空間を実現しています。