セブ（SEB）の圧力鍋

ウチの母親が40年もまえに購入したセブの圧力鍋を引き取り、しばらく使っていたが、開閉ハンドルや持ち手の樹脂部分が割れてしまい、20年まえに新調。

その二代目セブも、調圧弁を失くしたり（メーカーから取り寄せてもらって事なきを得た）パッキンが劣化したり（もう手に入らないらしい）落として変形させたり、と御難続き。そろそろ三代目を襲名させなければ、と思いながらも、だましだまし使っている（日本ではセブのブランド名は1998年にティファールに変更になったそうだ）。

このところはパッキンの劣化がいちだんと進み、鍋とフタの間から蒸気がすこし漏れている。鍋が変形した影響があるかもしれないが、とにかく圧力が抜けていないか気がかりだ。

スーパーに立ち寄ると牛テールが特売されていたので、ひさしぶりにこの満身創痍な圧力鍋で調理することに。鍋でコトコト煮込むと3、4時間ほどもかかるが、圧力鍋なら1時間ほどですむ。ただし圧力がちゃんとかかっていれば、の話だが…。

きょうはトマト味のスープ仕立てにしてみた。まず牛テールは熱湯に入れ3、4分ほど茹でる。水に落として脂や汚れを取る（この下処理はあまり神経質にしなくてもいいと思うが…）。

圧力鍋に牛テール、タマネギ、セロリ、ローリエ、粒コショウ、塩を適当量入れ水をひたひたに注ぎ加熱。
やっぱりパッキンが劣化しているあたりから蒸気がほんのわずか漏れている。

1時間後、おそるおそるフタを開けたが、肉はちゃんと柔らかくなっていてひと安心。牛テールを取り出し、煮汁（大量の脂が浮いているので取り除く）はざるで裏ごして鍋に戻しトマトを適宜入れ（きょうは手抜きでトマトジュースで代用）しばらく煮詰める。

煮汁にすこしとろみがついたら牛テールを戻し、カブ、下仁田葱、シイタケを入れ、しばらく煮て味をしみ込ませる。あとは、塩、コショウで味を整えればできあがり。

圧力鍋や保温調理鍋は上手く使いこなせば時間や手間が省けて、不精でもお気楽に調理できる。冬場は煮込み料理がおいしくなってくるから、いきおい、こういった便利な鍋の出番も増えてくる。
まあ、仕事をリタイアして腐るほど時間があってヒマを持て余していれば、普通の鍋でクツクツと長時間煮込む料理にかかり切りになるのも一興かと思うが…。