空間デザインの中村です。
今回はユニットバス工事の流れについて説明していきます。
お風呂を設置する・・・大がかりな工事だと思われますでしょうか?
・・・実際、大がかりです(笑)
しかし【ユニットバスの設置のみ】を見ると意外にシンプルな工事です。
ユニットバスは、浴室を構成する各部材(壁、床、天井など)があらかじめ工場で成形されており、それを施工現場で組み立てるため、工事が簡単。施工時間も短くて済みます。
ユニットバス工事は大きく分けて
1. 床、浴槽の設置
2. 配管をつなぐ
3. フレームを立てる
4. 壁の設置
5. 水栓等の取り付け
の流れとなります。
順を追って説明していきます。
こちらが元々のお風呂。タイル張りの在来工法でした。
浴槽が2つあるちょっと変わったお風呂。
これを撤去してから工事スタートです。
1:床、浴槽の設置
ユニットバスを設置する時にまず行うのが、床、浴槽の設置です。
上の写真は裸の浴槽と床です。
ダンボールで覆われているのが床、白い物体が浴槽です。
ちょっとわかりにくいので別角度から…確かにお風呂です。
※職人さんは作業中です!
2:配管をつなぐ
床を設置した後、給水管、排水管を設置します。
この時に特に注意が必要なのは【排水管の位置】です。
実は、ユニットバスの下には床や浴槽を支えるための脚が設置してあるんです。
これが浴槽と床の下にある脚です!(※暗い写真ですみません。)
普段では絶対に見ることのない部分ですよね!
設置する時に、この脚の下に排管が来てしまうと、配管を避けるためにユニットバスを移動させたり、ユニットのサイズ変更をしないといけないという大問題が出てきます!要注意です!
(リフォーム用のユニットバスであれば、脚を移動させることのできる商品もあります。)
先ほどの脚を調整し、床を水平に合わせます。
この水平にする作業が最も大切!
上の写真の左側に見える薄い赤い線は【レベラー】と呼ばれる機械から出ている線です。
これをガイドにしてレベルを合わせます。
3:フレームを立てる
配管をつないだ後は壁を設置するためのフレームを立てていきます。
フレームはビスで取り付け固定しますが、実はこのフレーム意外にも柔らかく、しなっています。
「・・・本当にこれで大丈夫か!?」と思うぐらい柔らかいです。
しかし壁を取り付けることにより、しっかり安定しますのでご安心を。
4:壁の設置
フレームを取り付けた後は壁の設置です。
この壁は意外にも簡単に取り付ける(フレームにはめ込む)ことが出来ます。
天井部分もしっかりと。
今回の現場は窓がありましたので、窓の形に合うように壁をその場で施工しました。
ユニットバスを取りつける際に既存の窓がある場合、メーカーオプションで【窓額縁キット】という商品を使います。
額縁を付けることでユニットバス外への水漏れを防ぐことができる+見た目の面でもユニットバスと窓の継ぎ目が見えなくなり、綺麗に仕上がります。
5:水栓等の取り付け
壁が出来上がった後は水栓、シャワー、鏡などの備品を設置して完成です!
完成です!
浴室乾燥機も付きました。
Beforeと比較すると違いがよくわかります。