将来2部屋に分けられる洋室

現在は3人家族のarakazさん。元々3LDKだった部屋を2LDKにリフォームしました。

1部屋、個室が減ることになりましたが、1つの洋室に扉を2箇所設置。将来家族が増えたときにも対応できるようにしています。

シンメトリーに扉、スイッチ・コンセントを配置。
壁を造作すれば1つの部屋を2つに分けることができます。

クロゼットを撤去し、扉の位置に壁を移動した分、少し広くなりました。

変わったのは広さだけではありません。隣にある浴室との間の壁にご注目ください。
そう、窓があります。

明かりとりのためではなく、実際に開けて通風を確保できる窓です。
室内側は手前に引き上げ、浴室側は手前に倒すように開けます。

リフォーム前は、いわゆる田の字型の間取り。中部屋のため水周りには窓がありませんでした。
風通しのいい家にしたい、というarakazさんの希望があり、浴室だけでなく、キッチン、洗面室にも室内窓を設けました。

そして、もう一つ目に止まるのがエアコンの位置。
マンションの場合、通常エアコンは窓際に設置します。しかし、少し築年数が経過したマンションにはよくあることですが、廊下側の洋室にはエアコンのドレンや冷媒管を通すためのスリーブ（穴）が空いておらず、窓際にはエアコンを設置することができませんでした。

そこで考えたのが、冷媒管はバルコニー側へ、そしてドレンからの排水は浴室へ流すというもの。
壁を手前にふかし、設けた空間に冷媒管とドレンを通しています。エアコンの近くにある銀色の四角い枠は、点検口です。

梁に合わせて固定棚を造作。天井から寸切りボルトで支えています。
ディスプレイとしても、実用的な収納としても利用可能。

初めから2つに分けてしまわなかったことで、今後の使い方は自由自在。フレキシブルに使える洋室です。