通路に設けたダイニング

ewanmickyさんのダイニングスペースのレポートです。

細長いダイニングスペース。ewanmickyさんのダイニングは通路とダイニングの機能を兼ね備えています。
建坪9坪を最大限に使い切るため、このように細長い形状になっているのだそうです。

建坪9坪という限られた空間を最大限使い切るために、ダイニングスペースを通路に設えることを選んだewanmickyさん。

ewanmickyさんが「遠回り動線」と呼ぶこの動線は、移動する距離を長く取ることで実際よりも空間を広く感じさせるという方法。ewanmickyさんのダイニングはキッチンからリビングへ移動する廊下の途中にある、という感覚です。

ダイニングスペースの形状に合わせて、ダイニングテーブルも細長く作られています。
家族4人、横並びで食事を取っているそう。写真の上部、壁面にはテレビが。見づらい位置になぜ？と思ってしまいますが、この位置にしたのは「食事のときは家族の団らんに集中したい」との思いから。それもあってか、壁を向いての食事中も家族の会話は弾んでいるのだとか。

また、奥様が趣味でフラワーアレンジメント教室を開いており、その際にもレッスン場としてダイニングを利用しているそうです。「横並びで作業することで、自分の作品に集中できるんですよ」と奥様。

ただ、この細長い形状のテーブルだと困るシーンがひとつ。
それは鍋や鉄板焼きなど、家族で囲んで食べたいメニューの際です。

しかし、そんなときにはテーブルを折りたたみ、移動させることで

家族4人が向かい合って座れるダイニングスペースに早変わり。

両側を壁に挟まれていますが、「圧迫感はなく、個室のような感覚になる」とewanmickyさん。

通路とも言えるスペースにダイニングを設け、状況によってはその通路を塞いでしまうことで、使い勝手が向上するewanmickyさんのダイニング。間取りの常識にとらわれない大胆な発想が、限られた空間を最大限に使い切る工夫を生み出しています。