中古マンションをリノベーションするにあたって、割と細かいパーツで具体的にイメージを設計士さんにお伝えしていましたが、洗面所についてはひとつのテーマだけをお伝えして設計してもらいました。
金沢の21世紀美術館に展示されている「レアンドロのプール」です。
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=30&d=7
開館当初に訪れたこの展示が夫婦共にだいすきで、このプールのいろんな要素を洗面所に取り入れたら毎日が楽しくなるだろうなと、無理を承知で(笑)お願いしました。
配管の都合で洗面の水廻りの間取り変更がむつかしかったので、
リノベーション前とまったく同じ場所・大きさの間取りとしました。
入り口は元々玄関前の廊下側にありましたが、
レアンドロのプールの入り口を再現する為にあえてリビングに向けてつけました。
廊下から入ってすぐに脱衣所と浴室。
右手に洗面とトイレ。間取りはまったくかわりません。
どちらも上階からつながる配水管がむきだしになっている構造です。
このトイレの扉が細くてかわいかったので、
色を塗り直してキッチンのパントリーの扉に転用しました。
扉の外側は壁と同じ白、内側は壁・天井・お風呂のタイルと同じ水色にしました。
床のみ、深みをイメージしてブルーのPタイルにしました。
レアンドロのプールの特徴であるハシゴを取り付けたかったのですが、
本物のハシゴはびっくりするほど値段が高くて(笑)諦めたので、
IKEAのタオルハンガーをハシゴに見立てて4本設置しました。
タオルやハンガーを掛けられて、思いのほか便利です(笑)
他の現場で余ったからと設計士さんがプレゼントしてくださったガラスブロックも、
その横に設置した換気用の跳ね上げ窓のガラスと相まって、
レアンドロのプールの水面のイメージに近づきました。
枠を作らず吊りの引き戸にしたので、
中から扉を閉めると、完全にプールの中にいるような感覚を楽しめます。
扉を開けると、プールの中(洗面所)と外(リビング)の世界観の違いが見えるようで、とても楽しいです。
職人さんが苦労して作ってくれたアールがとてもきれいに出ています。
扉を閉めると、リビング側からは完全に白い壁に見えます。