モニョさんの玄関についてのレポートです。
扉が内開きで、とても狭い印象だった玄関。モニョさんの空間を広く見せるためのポイントは、斜めに設置した壁。
目に入る3つの斜めの壁が、空間に奥行きと広がりを与えています。
リノベーション後の玄関
玄関を入ると、ダウンライトに照らされた足場板の壁が迎えてくれます。床は石模様のフロアタイル(サンゲツ、IS-596)です。
「木や石などの自然素材を使いつつ、ライフスタイルに合った使い勝手の良さも追求したかった」とモニョさん。
Before玄関
玄関は、内開の扉が開くギリギリのスペース。
廊下の幅も狭く、圧迫感を感じる玄関・廊下でした。
After玄関
玄関の横幅を拡張。
玄関土間は、ベビーカーも置ける広さを確保。靴を並べたままでも内開きの扉を開閉でき、今は傘立てとグリーンを置いています。
洗面室との間の壁(足場板が張られた壁)は、玄関を広く見せつつ、洗面室も狭くならないように斜めに配置。角度は30度です。
同じように、リビングに通じる扉も斜めに設置。リビングとのバランスを考え、こちらは45度の角度に。
上がり框や、靴を置いている棚の壁面にも角度を付けています。
デッドスペースになりがちな角には三角形に切り出した棚を設置。腕時計やハンカチなど、お出かけの際に必要な小物たちをセット。
反対側のスペースにはコート掛けと姿見を置いています。
足場板を照らすライトは、センサー付きのもの。足場板の質感が陰影によって引き出されています。
靴は、構造用合板を使用した可動棚に。扉をつけなかったことで、空間が広く見えます。
最下段は、旅行用のかばんを収納するスペース。靴を収納する場所よりも奥行きを取っています。旅行好きのモニョさん夫婦が、ぜひ欲しかった収納です。ここもオープンなスペース。
ちょっと山小屋の雰囲気も。
ただ、ライトのセンサー位置(写真右側 手前の壁)だけは一考の余地ありとのこと。
玄関扉とライトのセンサーが90度の位置関係のため、内開きの玄関扉をしっかり開けないとセンサーが反応しないのだそうです。「扉を思いっきり開けると飼っている猫が玄関から出ちゃうので、少し開けて、そこから手を伸ばして反応させています。家の中から玄関に行く時はすぐに反応してくれるんですけどね」とモニョさん。
しかしそれ以外は満足しているという玄関。
玄関扉側から見ると、角度の違う斜めの壁が奥行きを感じさせ、実際よりも広く見えます。『斜め』をうまく使ったモニョさんの空間は、玄関だけでなく、洗面室や収納スペースにも配慮した造り。考え尽くして至った空間設計です。このプランに至るまでの苦労がしのばれます。
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