おととし、19才で大往生した飼い犬(四国犬・オス)が廊下の壁に残していった痕跡を、きれいさっぱりペンキで塗りつぶす。痕跡を構成しているものは、唾液・鼻汁(アレルギー体質なのでクシャミを連発)糞尿(粗相したことは数知れず)泥水(雨の日の散歩のあとは家に入ってから身ぶるいする)皮脂(痒いところを壁にこすりつける)などなど。またひとつ、家からヤツの思い出がなくなってしまうのは寂しいけれど、壁があまりにも汚ないからねぇ。
ペンキはリフォームをはじめてからずっと使っているニッペのSTYLE DIYという壁紙クロスのリフォーム用ペンキシリーズ。今回は「ビスケット」というイエロー系を選んだ。カラーは55色と充実しているのでカラーコーディネイトの幅も広がるし、水性で臭いもキツくなくてかなり扱いやすい。ただ、アクリル系エマルション塗料なので定着性や耐久性が気になるが、気分がかわれば塗りなおせばいい!というスタンスなので杞憂はない。
塗装の前日に養生。作業は、クロスの汚れの拭き取り、マスキングテープ貼り、クロスとテープの境目のコーキング、パテ埋め、などなど。することが多くて時間もかかる。でも、なんどか塗装してみてわかったのは、面倒な養生をキッチリしておかないとキレイな仕上がりは望めない、ということだ。
当日は朝から作業を開始。玄関と廊下を5mほどローラーで塗り終えたら夕方になっていた。ペンキは4kgをほぼ使い切る。これだけ広い面積を塗るのははじめてだったが、とくにむずかしい箇所もなく無難に作業できた。このところ数をこなしてきたので、すこしは上達してるのかも。仕上がりで気になるのは、地模様に凹凸のあるクロスだったのでコーキングしたりパテ埋めした部分は上から塗装してもテクスチャーが均一にならない。まあ、これは目をつぶるしかないかなぁ。
愛犬が付けた汚れ、というか生きていた証しが消えた壁に絵を掛けた。数年前に描いたものだが、下手な絵でも見てるとなんだかしんみりとしてしまう。
さて、リフォーム計画もついにリビングルームの壁紙貼りとペンキ塗りを残すのみ、となった。しかし、材料費がけっこうかさんできた〜。