ウィル空間デザインの森田です。
今回は、マンションの場合の壁造作についてご紹介します。
室内に新しい間仕切り壁を造る流れ・手順です。
マンションの間仕切り壁は上記のようになっています。
30mm×40mmの木材のことを間柱といいます。
今回は、壁造作について。(カウンターキッチンの壁を造作します。)
工事前
解体後
新しく壁を作りたい位置に墨出しをします。
採寸し、壁を立てる位置(間柱を立てる位置)に印を付けます。墨をつけた糸をはじいて線を引きます。
※墨をつけた糸を弾くと、床に黒い線が残ります。
墨出し後のライン。
糸をピンと張ることでで真っ直ぐなラインが引けます。
このラインに沿って、壁の土台として30mm×40mmの木材を置き、上からコンクリートビスでコンクリートに固定します。
レベラーと言われる機械で水平ライン、垂直ラインを表示します。
そのラインに沿って、先ほど固定した土台の上に間柱を立てます。
※写真では、壁に向かって赤い水平ラインが映し出されています。
間柱を立ち上げ、中に給水湯管、排水管、ガス管、電気線を仕込みます。
周りに石膏ボードを張ります。壁らしくなってきました。
赤丸部分、ラインから壁がはみ出しているのは、間柱の表に張った石膏ボードの厚み(9.5mm)です。
フィニッシュという大きなホッチキスのようなもので石膏ボードを固定します。
また、石膏ボードの継ぎ目は角を面取します。(仕上げの際に、石膏ボードの継ぎ目が目立たないようにするためです。)この面取りの溝、フィニッシュの跡は、クロス工事の際にパテで埋めます。
余談ですが…キッチンの吊り収納や棚板、ピクチャーレールなど、荷重がかかるものを取り付ける場合は補強が必要なので、石膏ボードではなくコンパネ(コンクリートパネル、厚さ12mmの耐水ラワンベニヤ)を張ります。(石膏ボードはビスが効かないため、荷重のかかるものは固定できません。)
上記写真(別現場です。)ではキッチンの吊り収納が取り付けられる部分のみコンパネ張になっています。
吊り収納はこのコンパネ部分にビスで固定します。
クロスなどを張れば、新しい壁の完成です。