「広くて明るい玄関がいい」、「外で使うものは玄関にしまっておきたい」、「趣味のスペースが欲しい」…そんな方におススメなのが「土間」。
昔は「たたき」と呼ばれる土間を設けた家が一般的でしたが、最近のリフォームでも土間を設ける方が増えています。
今回はイエナカ手帖に投稿された記事の中から、玄関に土間を設けたリフォームを13事例を集めました。
まずは一戸建てから。
【事例1】リビング横に設けたガレージ用の土間
リビングの一部に土間を取り入れた事例。
土間に止めた愛車をいつでも眺めることができます。
メンテナンス用品を置いておけば、快適な室内でメンテナンスできるのも魅力。
土間はリビングよりも床を低く設定し、外部の高さと揃えました。掃出し窓がついているので、バイクの出し入れも楽々です。
【事例2】元リビングを土間スペースに
こちらは、リビングとして使われていた洋室を土間に変更した事例。どこか懐かしい感じがするのは、リフォーム前の壁や建具を残しているから。
正面の板張りの壁、左の引き違い戸が元からあったものです。
右側には大きな掃出し窓があり、十分な明るさを確保しています。
土間の床はモルタル金コテ仕上げです。
土間を上がればそこはリビング。
透明ガラスの引き違い戸は、空間の繋がりを生み、光を室内に取り入れてくれます。
【事例3】自転車も余裕で置ける土間
外部に駐輪スペースがなかったため、室内に自転車の設置場所を設けました。
玄関、廊下も広々していますが、土間があることでさらに開放的に。
土間の床はタイル貼りです。
棚を取り付け、靴やアウトドア用品を置くスペースとしても活躍しています。
棚には扉は付けずにカーテンで仕切る形に。棚の後ろの窓から光を取り込め、コストダウンにもつながりました。
土間は戸建てだけのものではありません。
マンションでも土間を設けた事例が多くあります。
【事例4】玄関から真っすぐバルコニーに続く土間
玄関から一直線に土間を設けたプラン。
一部フローリングなのは、土間を挟んで向かい側にあるリビングからトイレや収納スペースにアクセスするためです。
正面にはバルコニーが。風通しも、採光も良好です。
自転車を置いてもまだ余裕のあるスペース。
【事例5】大容量の収納を確保した土間
土間の一部にシューズクロークを設けたプラン。
土間を斜めに配置したことで、動きのある空間に。
玄関から続くたっぷりとした収納スペース。ウォークインなので、靴の履き替えも楽。
通気が取れ、靴にも良さそうですね。
【事例6】ゲストが驚く2WAY動線の土間
玄関を開けると飛び込んでくる、ブリック柄のアクセントクロス。
室内に入ったはずなのにヨーロッパの街角に出たような、そんな不思議な感覚があります。
写真左側のガラス戸はLDKの入口。
正面のアールを描いた開口は、キッチンに続く入口です。
普段は玄関正面にあるガラス戸からリビングに、買物帰りはこの入口からキッチンに、直接アクセスできます。
また、キッチン横にはパントリーがあり、買ったものをそのまま収納できます。
【事例7】リビングとオープンにつながる土間
土間とリビングの間に仕切りも高低差も無いプランです。
あるのはシューズラックを兼ねたパーテーションのみのミニマムな作り。
このパーテーションは収納スペースを程よく隠してくれます。また天井との間に空間を設けたため、圧迫感がありません。
廊下側の窓から玄関土間を通じて、居室内に光が届きます。
【事例8】アンティークの扉で仕切られた土間
土間に自転車やアウトドア用品、掃除道具など雑多なものをとりあえず置いておきたいことも…。
そんなときは扉で土間を仕切れるようにするのも一つの手です。
アンティークの扉の周りをFIX窓に。視線は遮りつつ、光は通します。
アンティークの扉は壁の中に引き込むようにしました。
デッドスペースがなく、スペースを有効活用できます。
土間の奥にある白い扉はキッチンにつながる扉。
キッチンから直接アクセスできるので、土間は土の付いた野菜やかさばる水、缶詰のストックなどを置いておくパントリーとしても活躍します。
【事例9】マンションで「離れ」を実現する土間
土間を挟んで、一度靴を履かないと行けない和室があるプラン。
写真右奥の一段床が高くなった部分がその和室です。
玄関から見た和室。
和室の広さは約3帖と決して広くはありませんが、リビングから離れて一息つきたいときや、ぼーっとしたいときなどに活躍しているのだとか。
マンションの1室にいながら、違う時の流れを感じられる贅沢な場所。
広々とした土間がそれを実現しています。
【事例10】サンルームのような土間
マンションでは珍しい天窓がある洋室を土間に変更したプランです。
玄関が、外とのつながりが感じられるサンルームのような空間に変わりました。
リビングとの間は、木製のフルオープンサッシ。
扉を端にたたむことができ、開放感があります。またガラス戸にしたため、閉めていても光をリビングに取り込むことができます。
【事例11】仕事場にもなる土間
元美容室をコンバージョンした事例です。美容院の受付スペースをそのまま土間に転用しています。
子どもの遊び場や、ダンスインストラクターの奥さんが振り付けを考えるときにも使える多目的スペースです。
【事例12】料亭のような玄関土間
マンションの玄関とは思えない、まるで京都の料亭のようなスペース。
飛び石や玉石洗出仕上げ、丸い室内窓、欄間や間接照明など細部にこだわっています。
写真左側にはリビング、右側には主寝室があり、パブリックスペースとプライベースペースを分ける役目も果たしています。
とはいえ、移動の度に土間を超えていては少し不便。土間の向こう側を通って行き来できるのもポイントです。
【事例13】〇〇を兼ねた玄関土間
多目的スペースとして土間を利用している事例をもう一つ。
ラグやソファを配置し、まるでリビングのような雰囲気です。
写真右側に並ぶのはクロゼットの扉。ここで洋服を選んで、鏡の前でコーディネート。靴も合わせて鏡の前でチェック…。
そう、「フィッティングルーム」を兼ねたスペースになっています。
「夫婦揃って洋服が好き」ということと、「靴を脱ぎ履きするだけではもったいない」ということから生まれたスペースです。
リフォームで土間を作るときの注意点としては、主に「段差」。
マンション、戸建てとも、その構造上 土間の中に段差ができてしまうことがあります。
プランニングの際は注意が必要です。
ライフスタイルによって土間のかたちも様々。
玄関に隣接した土間は、扉を開けて最初に目に入る場所。
実用性はもちろんですが、部屋をおしゃれに見せるのにもピッタリのスペースです。
【事例の施工会社】※事例12を除く
株式会社ウィル空間デザイン
住所:宝塚市逆瀬川1-14-6
電話:0120-296-753
HP:https://www.wills.co.jp/reform/