団地をリノベーションしたUKKYさんの浴室のレポートです。海外のアパートメントをイメージしたという浴室は、レインシャワーのみ。浴槽はありません。
リノベーション後の浴室。
リノベーション前は、昭和50年代の団地によくあるバランス釜付きの浴室でした。
浴槽自体は幅900mmほど。
浴室の周囲の壁は、構造壁で拡張は無理でした。
マンションでは、ユニットバスを採用するのが一般的ですが、古い団地のため、縦横の広さだけでなく天井高も通常のマンションより低く、既存のサイズに合うユニットバスはかなり限られていたそう。
また、そういった特殊なものだと金額が高くなってしまう…。
金額と広さが見合わないと感じたUKKYさんは、思い切って浴槽をなくす選択をします。
「浴槽があったとしても狭く感じてゆっくり湯船に浸かることはないだろうと思った」とUKKYさん。
海外のアパートメントのような、広々したシャワールームにすることに。
リノベーション前の浴室
左手前にあるのが、「バランス釜」です。
壁面はタイル貼り。
リノベーション後の浴室
壁はタイルを剥がして、モルタルで仕上げています。
無機質なモルタルに、メタリックなレインシャワー、船舶照明という組み合わせ。
天井はコンクリートむき出しです。
電気配線はコンジット管を利用しています。
バランス釜はパックイン給湯器(写真右)になり、スペースが広くなりました。
ガス、水道などの設備配管は、本来浴槽で隠れるのですが、UKKYさんの浴室では全てが露出しています。
パックイン給湯器。どこに、何がつながっているのかよくわかります。
シャワーの左側にあるこのスペースは、
この蛇口に給水するために必要だったそう。
一つ上の写真のように、床から900mmのところで平らに整え、物を置くスペースにもなるようにしています。
床はモルタルだと冬場は冷たくなりすぎる可能性があるので、シート仕上げ。
排水口には、よく見ると目皿が二重に設置されています。
元々浴槽があった部分が、洗い場部分よりも一段床が低くなっており、その部分に排水口があったためだそう。
四角い目皿がリノベーション後には似合います。
将来的には、売却や賃貸も視野に入れてリノベーションしたというUKKYさん。
数多く流通する団地の中で、「他の部屋とは違うところを作りたかった」とか。
「お湯に浸かりたければ銭湯に行けばいい。毎日狭いなと感じながらお風呂に入るよりはずっといいですね」
潔い選択が、無骨でスタイリッシュな浴室を実現しています。
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