ewanmickyさんのトイレのレポートです。
モノトーンカラーでまとめられたトイレ。ポイントでゴールドをプラスし、華やかな印象です。建坪9坪のewanmickyさん邸では、トイレにも広く見える工夫が随所に散りばめられています。
白と黒ですっきりとした印象のトイレ。ペーパーホルダーやタオル掛け、写真には写っていませんが、右側に設置されているミラーはゴールドで統一。シンプルながら華やかなモダンスタイルの空間です。
建坪9坪のewanmickyさんのお住まいでは、トイレは極力コンパクトに。しかし広く見せる工夫がなされています。
一見して気付くのは、トイレにはよくある「吊り収納」がないこと。あれば非常に便利な収納ですが、どうしても圧迫感が出るためewanmickyさんは設置していません。
そして、この照明。照明は一般的なものですが、天井を一部上げて窪んだところに設置されています。
これは、天井にそのまま照明をつけると出っ張りが生まれ、その分圧迫感が出てしまうためです。
照明をくぼんだ位置につけることで、通常は電球の存在が見えません。思わず「どうなっているのだろう」と覗きこんでしまいます。
入口から見るとまるで雲の切れ間から降り注ぐ太陽光のよう。高い位置から光が差しているような感覚があり、実際は手前にある廊下よりも天井高は低いのですが、中へ入るとその差を感じません。「より天井が高く感じられるようにした」とewanmickyさん。
扉は引き戸。入口の幅は約600mmと決して広くはありませんが、扉がトイレ内に完全に引き込まれるようになっていること、扉は天井の高さまでのものを使用していること、四方に扉の枠がないことなどで、狭く見えません。
身だしなみを整えられるよう備え付けられた鏡は、照明の光を反射して、より空間に明るさをもたらす効果が。四角い形状のものを選ぶことで、トイレ全体のシャープな印象が際立ちます。
「巾木はつけたくなかった」というewanmickyさん。他の居室に関しては、床材に巻き込んでの施工を行なっています。しかし、トイレは掃除の頻度も高く、床面を水拭きすることも少なくありません。そこで、床面から少し間を開けてクロスをカットし、実用面とデザイン面を両立。
必要最低限のスペースしか割いていないながらも、色遣いや直線を効果的に使うことで、すっきりと広さを感じさせる一室となっています。