いよいよ基礎コンクリートの打設が始まった。1回目の打設は底面全体で、養生後型枠を外し(脱型)、次は立ち上がり部分に型枠を設置し、2回目のコンクリート打設を行う。立ち上がり部分も養生後に脱型すれば、コンクリート打ちの工程は完了となる。
通常、木造2階建て程度の家の基礎コンクリート打ちはそれほど難しくはないが、我が家の場合はちょっと事情が違った。というのも、我が家に至る道の幅が狭いことと、その道の途中にある橋が古くて耐力が不明(市管理の橋だが、市に確認しても古いためにはっきりした耐荷重はわからないとのこと)であることがその要因だ。なので、通常は生コン車をコンクリート打設場所まで寄り付けてシュートを用いてコンクリートを打つか、シュートでは届かない場合はポンプ車を使って打つのだが、我が家の場合は、橋の手前に生コン車を停めて、そこから先は一輪車でピストン式にコンクリートを運ぶというやり方を採らざるを得なかった。コンクリートは時間が経てば固まってしまうので、1回で運ぶことのできる容量の少ない一輪車での運搬は特に素早く行う必要がある。しかし、橋に至る道が上り坂になっていることもあり、ただでさえ大変な作業がより一層の労力を要する作業となってしまった。
実は、その辺りの制約のある立地条件を考慮して、施工業者は八清さんを選んでいた。というのも、八清さんは京都市内の路地奥の町家改修などを得意としているので、狭い道や工事車両の入り込めない場所での工事は慣れているからだ。とはいうものの、本当に苦労して工事していただいてありがたい限りだ。そんなこんなで、何とか無事にコンクリート打ちが完了した。
1回目のコンクリートが打ち終わった。
一輪車で生コンを運んでいる様子。
坂の上に古い橋がかかっている。
これを何十往復したことだろう…
本当に頭が下がります。
現場には大量の一輪車。
コンクリート打ちでは大車輪の活躍でした。
養生後、脱型し、2回目のコンクリート打ちに向けて立ち上がり部分の型枠を組む。
立ち上がり部のコンクリート打ちも無事終わり、養生後脱型すると、
通り土間の形状・大きさがはっきりわかるようになった。
これは、脱型後の基礎部を北側から見た写真。(2010年6月15日)
- 施工・購入:
- 株式会社八清