H&Iさんが自ら塗装した壁についてのレポートです。
リノベーションにあたり、室内の壁は全て、H&Iさん夫婦が自ら塗装。ウォークインクロゼット以外の部分にはPORTER’S PAINTS(ポーターズペイント)という塗料を使用しています。表面に現れた刷毛の跡が温もりを感じさせます。
H&Iさんが使用したポーターズペイントのカラーは全部で3色。
LDK、廊下、玄関、洋室など主な壁面は、「ドンキーグレー」という薄いグレーを使っています。ややピンクがかった柔らかく、温かみのある色です。
主寝室には、アクセントカラーとしてH&Iさんの好きな青色を壁一面だけに塗装しています。色名は「バチカンブルー」。たくさんのサンプルの中から迷いに迷って決めた色は、紺碧色。太陽が沈んで真っ暗になる前の空を思わせる色です。
ポーターズペイントは、ローラーではなく専用の刷毛を使って塗るのが特徴(写真上)。イノシシの毛でできたこの刷毛を使い、八の字を描くようにして塗装していきます。刷毛の毛は固く、塗る感触は「ペタペタ」というよりも、「ガシガシ」に近い印象です。「結構、力が要ります」と奥様。
このような特徴のある塗装方法は、「人のぬくもりを残す表情を生むため」のもの。「ローラーでは絶対に出せない表情」が刷毛を使うことによって生まれます。
自分たちでポーターズペイントを塗装するには、一度ショップかショールームへ足を運び、塗装方法のレクチャーを受ける必要があります。(なお、施工を依頼する場合は、ポーターズペイントの講習を受けた専門のスタッフに依頼する必要があります。)
また、リフォーム工事途中に、壁の塗装などDIYをするときは、他の工事との兼ね合いに注意が必要です。
H&Iさんの場合は下地の処理などを職人さんに任せて、仕上げの塗装のみを担当。塗装のタイミングは、監督さんと相談し、床を張る前の1週間ほどの期間をとっていたそうです。
「友達や家族、10人ほどに手伝ってもらいながら一気に仕上げました」とH&Iさん。
塗装途中の様子
アクセントカラーは、周りのベースカラーが乾いたあと、養生をしっかりとしてから塗っていきます。上記の写真は一度塗り時点のもの。
H&Iさん曰く「濃い色なので、下地の色との差が目立ち、ちゃんと仕上がるか心配でした。ベースカラーのときは気にならなかったんですけど」とのこと。
二度塗り後
ずいぶんとムラは目立たなくなりました。
三度塗りで完成
近くで見ると、刷毛の跡が残っていることがわかります。ペイントの種類は「ストーンペイントコース」。
塗料に目の粗い石英(鉱物)が含まれており、表面に動きが出ています。
その他の壁面に塗られた塗料は「ストーンペイントファイン」。目の細かい大理石の粉末が含まれており、「ストーンペイントコース」よりも滑らかな印象です。
時間帯によっても、見る方向によっても違う表情を見せる壁。
寒色は冷たい印象の色ですが、人の手による柔らかな風合いに、「自分たちで塗装した」思い出が加わって、温もりのある雰囲気をつくっています。
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