「家はおしゃれにしたいし、できることなら生活感を隠したい」
そう思っている人は多いはず。
でもSYHさんの口から出てきたのは、
「おしゃれにしようとは思っていない」
「生活感を出したい」
そんな意外とも思える言葉。
確かに部屋の中には、古くから使ってきたたくさんのアイテムや植物が至るところにやや雑然と置かれています。
でもその空間は、不思議とイヤな生活感はなく、居心地がよく、どこかかっこよさも感じる、そんな空間。
その理由はどこにあるのか、SYHさんのお話をお伺いしました。
築40年の団地をリノベーションして住んでいるSYHさん。
自分たちので壁・床を塗装したそうです。
壁・天井はコンクリートむき出しに。
「天井や壁をはがして出てきたゴツゴツとした梁をそのままにしたいって言ってたんです。でも職人さんがきれいにしちゃって。
下の方は肌があたるから整えてもらってよかったんですけど。そのままの感じを出したかったから、塗ったものをもう一回上から削ってもらって…。ちょっと削った感があるんですけど」とご主人。
「玄関の土間部分は、初めはモルタル仕上げにしようって言ってたんですけど、フロアタイルをめくってみたら、とてもかわいらしい感じのタイルが出てきて。このままでいいです、って」(奥様)
団地の雰囲気や素材の質感・味わいを残し、リノベーションしています。
「妹夫婦が先にリノベーションしているんです。旦那さんがデザイナーで妹もオシャレさんなので、家もしゃれてるんですけど。
キッチンはオールステンレスのトーヨーキッチンで、それが部屋の真ん中に置かれていたり、壁は一面だけ違う色入れたりとか…。
ちょっとうらやましいんですけど、色を選択するセンスが私たちにはなくて、一面どこかに色を入れる勇気もないなって。だから全部白にしてもらって、何か違うなとなったら変えられるようにしました。逃げ道をつくっておく感じで(笑)」とは奥様の言葉。
「生活感は出したい感じかな。なんでも収納してとか最近よく聞きますけど、色々外に出して置きたいなって思っています」(ご主人)
「おしゃれでスタイリッシュ」ではなく、「古めかしくて落ち着くような感じ」がこの家のコンセプトです。
ご主人:「頑張りすぎない感じが良いかな」
奥様:「あんまり頑張ると違うかなって」
ご主人:「オシャレにしようっていう感覚はあんまりないですね」
奥様:「配置は結構こだわっていますけど。小物とかのね」
ご主人:「結構難しいよね」
奥様:「狭いところに置くのはいいんですけど広いところに置くのは難しいんですよ」
目指すのはおしゃれな部屋ではなく、自分たちが「心地よい」と感じる頑張りすぎない空間。
一見、雑然といろいろな物が並べられているようですが、実は場所ごとで、その並べ方、配置に工夫が凝らされています。
こちらには、ポスターや写真などをランダムに。
まだ飾れていないものもあるそうです。
天板の上はお家をモチーフとしたアイテムたちを。
その下の段にはキャラクター(?)たちが並んでいます。
団地の素材感を生かしたリフォームが、そこに置かれた古いものや手作り感のあるアイテムたちを受け止め、部屋にある統一感、心地よさを生み出しています。
SYHさんの住まいには、団地の空間をうまく生かすインテリアの工夫がありました。
- 施工・購入:
- ウィル空間デザイン → イエナカプロのページ
- 分野:
- リフォーム リノベーション
- 住所:
- 宝塚市逆瀬川1-14-6
»地図を見る - 電話:
- 0797-72-3450
- URL:
- https://www.wills.co.jp/refor...