「挽き曲げ」技法を応用して作られたartekのCHAIR66

新婚旅行に行ってから、ファンになってしまったartek。他のブランドにはない、独特の世界観があって、世界中の人を魅了しているブランドです。

このチェア66は、ある年の誕生日に嫁さんからサプライズプレゼントでもらったもの。誕生日の日にプレゼント届かないからといわれ、何が届くのか不思議に思っていたら、フィンランドからのイスの贈り物でした。その後の嫁さんの誕生日の日に私の方から逆にもう1脚プレゼントしました。

こちらは世界のデザインの巨匠であるアルヴァー・アアルトのデザイン。そして大きな特徴なのは、アアルトレッグと呼ばれる脚の部分です。世界で唯一の無垢の木を曲げる曲木の技術を採用しており、無垢の脚の上部の、曲げ成型する部分に筋目を入れ、さらにラメラと呼ばれる薄い木片を挟み込み、ラミネート状にした物を加圧加工して曲げます。これはフィンランド伝統の「挽き曲げ」技法を応用したもの。強度があり、狂いが少ないため、座面裏のネジのみで固定できることが特徴です。

また、このイスは経年変化を楽しむことができ、使っていくうちに味わいがでで、独特のあめ色のような色目になっていきます。

このイスは本当に死ぬまで付き合っていきたいものなので、大切にメンテナンスしながら使っていきたいです。