nipperさんの洋室にある窓についてのレポートです。
特徴的なコーナー窓は、nipperさんが窓枠の寸法などを全て決定し、地元の金物屋さんにオーダーしたもの。鉄製です。
窓の開け方や鍵にも特徴があります。
洋室に設置されたL字型のコーナー窓。窓枠は鉄製。この窓はnipperさんの設計です。
リノベーション前の様子
左側の部分が今回洋室になったところです。
解体後
柱を残してほとんど解体されています。この部分は平屋で、2階部分には建物が載っていません。
nipperさん手描きのコーナー窓の設計図
ミリ単位で細かく設定されています。上下2つに分かれた窓がL字型に5つ並ぶ大きな窓です。
施工中の様子
当初はコーナー部分の柱は残す予定だったそう。新しい柱で補強されているのがわかります。
しかし、工務店との打ち合わせの中で、「2階がない部分なので、柱がなくても強度的に大丈夫」との話になったため、この柱は後日撤去。
柱が撤去され、すっきりとしました。柱がなくなった分の強度を補填するため、周りの壁面は窓部分だけをくり抜いた形の、1枚ものの構造用合板を使っています。「面」で支える構造にしているそうです。
その後、オーダーしていた鉄製の窓枠が完成。
このように上部が突き出し窓になっています。
そして、nipperさんは自ら塗装。一度錆止めを塗った後、黒で塗装します。
一部は仕事場に持って行って塗装。これは乾燥中の様子。
窓枠を設置して、外壁をモルタルで仕上げ、後はガラスをはめ込めば完成…となるところでしたが、ここでトラブルが発生。
これは窓枠を内側から見たところ。外壁のモルタルのラインが、窓枠よりも上になってしまっています。これだと、モルタルにつっかえて下の窓が設置できません。
高くなってしまっているモルタル部分を一度削ってもらい、再度整えてようやく完成。先程よりも下枠がしっかり見えているのがわかります。
鍵は玄関の窓と同様に、窓と窓枠に付いている穴の空いた「タブ」にピン型のアイアンを差し込むもの。左側手前にあるスティック状のアイアンを使えば、窓を開けておくこともできます。
窓は部屋や住まいの印象を大きく変えるものです。既存のサッシの中からイメージに合うものがなければ、好みの窓をデザインするのも一つの手。協力してくれる業者さんは必要ですが、選択肢は大きく広がります。