通り土間で上を見上げると見えるのが、吹き抜け部に渡された古材のゴロンボ(梁)。1階天井(2階床)レベルに2本、2階天井(屋根裏)レベルに3本使用している。
古材なので当然、以前使われていた時の仕口の跡などがそのまま残っている。これがまたアジがあっていい。1階天井レベルに設けたものは、新築工事完成後も下から上から両方見ることができるが、2階天井レベルに設置されたものは、上方の一部が天井板に隠れてしまうため、見上げて見ることしかできなくなる。
土間の吹き抜け部の仕上げは、これらのゴロンボが馴染む室礼とした。この立派な古材のゴロンボを目立たせる家ではなく、こんなゴロンボがあっても違和感のない家造りをしたつもりだ。
通り土間で上を見上げる。
2010年6月23日、1階天井レベルに古材のゴロンボが設置される。
2010年6月24日、2階天井レベルにも古材のゴロンボが設置される。
このゴロンボを上から見ることができるのは今だけ。
2階天井レベルに設置されたゴロンボを見る。
上から見ると、昔使われていた仕口の跡がよく分かる。
上から見下ろすことができるのは棟上げ時前後の一瞬だけ。
屋根が張られてしまうと見上げることしかできなくなる。
屋根が張られた土間の吹き抜け部を見上げる。