hyfactoryさんの床材についてのレポートです。
「作業場、倉庫のような感じにしたかったというのは、ちょっとありますね」
当初は、古い足場板を床材に使いたいと思っていたというhyfactoryさん。コストが合わず断念したものの、意外な方法で思っていたような空間を実現しました。それから約1年後の様子です。
リノベーション当時の様子
床には新品の足場板を施工しました。
「初めは、使い古した足場板を安く手に入れて…と思っていたのですが、意外と高いんですね。新品の足場板(杉板)が安いと聞いたので、『じゃあそれで!』って(笑)」とhyfactoryさん。
ただ、新品の足場板にユーズド感を出したかったため、床を先に張り、養生をせずにその上で直接作業をしてもらったのだとか。職人さんの中には、「本当にいいんですか?」と戸惑い気味の方もいたそうです。
作業中の床
工事が終わった後、ほぼそのままの状態で引き継ぎ、DIYでhyfactoryさんが塗装して仕上げたそうです。
「キシラデコールという木材保護塗料を塗りました。濃い茶色を選んで適当に(笑)ちゃんと塗れていないところもありますしね」
そして1年後
塗料もいい具合に馴染んでいるように見えます。
「趣味のゴルフの道具を持ち込んだりすると、泥で汚れやすかったりするんですよね。そういうのが気にならない雰囲気にしたいなと思って」とhyfactoryさん。
「1年ほど経って、だいぶ落ち着いては来ましたが、やっぱりザラっとしたところもあって。気になる人にはスリッパを履いてもらっています。でも素足でも気にならないと言う人もいますね」
杉板は反ったり縮んだりしているものの、意外に隙間が空いたのは一部だけ。
「実は床下は土なんですよ」とhyfactoryさん。もっと隙間があいて土が見えるのではないかと思っていたそうですが、案外大丈夫で安心しているそうです。
「元々がラフな床なので、何かこぼしたりしても全然気になりません。うちは来客が多くて、子どもたちがやって来ることも多いのですが、『あーもう、気にしなくていいよ!』って。『隙間から下に落としといて!』みたいな(笑)そういう意味では、すごく寛大になった気がしています」
笑いながら話してくれるhyfactoryさん。
斬新なアイディアで、ユーズド感を出した足場板。質感の魅力だけでなく、訪れた人を笑顔にしてくれる床に仕上がっていました。