長年使ってきたマキネッタ(たぶん中華製)がかなりヤツレてきたので(取っ手が熱でとろけている)本場イタリア、イルサ社のslancio(ズランチョ)という機種を新調。
使い勝手はよくわからないがステンレスのマットな感じがカッコよくて一か八かで注文してしまった。
届いた箱はズッシリと重い。箱から取り出したslancioは鈍く輝いている。
ステンレスもかなりの厚みがあって、これならウマいエスプレッソが作れそう!と期待はふくらむ(根拠はないのだけれど)。
しかし外箱をよく見ると、これもmade in prcであった…。
イタリア製だと思っていただけに(それなりの値段だったし)けっこう落胆したが、中国製品のすべてが粗悪品なワケではない。
同様に欧州や日本製品がすべてが高品質なワケでもない。
このslancioはデザインもいいし、かなり細部まできちんと作り込まれている感じだ。
まあ、あしたにでもポロッとハンドルが取れたとしても、中国製と知らなかったら、やっぱりイタリア人はいいかげんだ、と思うはず。
イタリアのカプチーノはどれもぬるくて、もっと熱いのが飲みたいなぁ、といつも思っていた。
このごろは日本のカフェでも本場をマネているのか、カプチーノを注文するとぬるくてガッカリすることがよくある。
家ではミルクをきっちりと沸騰寸前まであたためてから泡立てている(使っているハリオのミルクフローサーも当然のように中国製だ)。
さて、さっそくslancioでいれたエスプレッソでカプチーノを作ってみる。
いつもの安物のいいかげんなコーヒー豆だが(イタリアンローストならどんな豆でも気にならない)いつものようにウマい!
コーヒー粉を入れるバスケット径が小さいからか、ステンレスが厚いからか、いままでのマキネッタより高い圧力がかかっているような気がする。できあがったコーヒーも心持ち濃い感じだ。
まあ、マズいコーヒーなんてそうそう飲めるものではない、といいきれるくらい、わたくしめの舌は寛容であるから、あまりアテにはならないマキネッタレポートではあるが…。