ネットオークションで手に入れた1960年に作られた東芝のドライアイロンです。今主流のスチームアイロンは、高機能なのですが、重くて、スチーム孔の型が、衣類に付くことのが嫌なのと、もっとシンプルな機能(スチームホールレス)で、かけ面(ベース)がクローム素材のものが欲しくて探した結果、ヴィンテージのドライアイロンにしました。
東芝製(当時は東京芝浦電気株式会社)のアイロン。いろいろメーカーを比較してカタチが一番きれいだと思ったのが、東芝でした。その当時のアメリカのドライアイロンのデザインにちかく、サイズは日本仕様だったことが、選んだ理由です。(電気アイロンの発明・特許はアメリカです。)
調べてみて、驚いたのですが、日本で最初に電気アイロンを製造したのが、東芝(当時の社名は芝浦製作所)。1915年(大正4年)に発売しています。アイロンは、戦前の日本でもっとも普及していた家電だったそうです。
型番は、CHM-32型。ロゴ上の白い三角部分は、アイロンが十分に温まったよ!というサインに白から赤に切り替わります。アナログ感がかわいいです。
だんだんと温度が上がって赤くなってきたところ。
古い物ですが、ほとんど錆は見られず、かけ面(ベース)の表面もピカピカです。(内部も分解して確認しました。)
このバターナイフのように滑るクロームベースの使いごこちを探していました。
プロ用でもクローム素材のものがあるのですが、サイズが大きく設置の場所をとるので、手軽に使える家庭用のヴィンテージ物を使うことにしました。
最初にネットオークションで手に入れたものは、内部に一部錆があり、分解して修理用パーツのストックにしています。(ストック用も同じ形状のアイロンですが、こちらの型番はCHL-32形です。)
アイロンの下に敷いてあるシートは、アイロン受マット。アイロン専門会社ナオモトのものです。シリコン製で薄く作業中のアイロン置きとして便利です。
シャツのアイロンかけ:必要な時に必要な箇所に霧吹きでスプレーしながらのアイロンかけは、ピシッと仕上がるので気に入っています。ちなみに、クローム素材ではありませんが、今、販売されているドライアイロンだと、パナソニックとドイツD.B.K.社のものが、4,000円ぐらいで手に入ります。(フッ素樹脂加工)
amazonで評価をみてみると『軽量でシンプルな作りのアイロンが見直されている』感じでした。
左に写っているキャニヨン スプレーという霧吹きを使用しています。ノズル先端のキャップを回すと、スプレーパターンが変更できます。 ボトルが円錐形で倒れにくく、倒してもパッキン付のため液漏れがありません。
アイロンは、主に仕事で使っています。
もう製造から、約半世紀が経っていますが、予備の部品もストックしたので、長く使っていけそうです。
アイテムを使い始めた日 2015年 5月
- ブランド:
- 東芝
- 品名:
- CHM-32型
- 寸法:
- 幅210mm × 奥行100mm × 高さ115mm
- 関連サイト:
- http://toshiba-mirai-kagakukan.jp/learn/history/ichigoki/1915iron/index_j.htm