イサム・ノグチは、これまで触れた芸術家の中で、一番、畏怖を感じた芸術家です。
昨年には、往復はがきで申し込んで、香川県高松市庵治町にある『イサム・ノグチ庭園美術館』に行ってきましました。
庵治町は、有名な庵治石の採掘地ですが、それとは関係なく、イサム・ノグチは、屋島と八栗山に挟まれたこの場所が気に入り、アトリエを置いたそうです。当時の作業場もそのまま残っています。
庭と建物内にたくさんの作品が設置され、イサム・ノグチは、このアトリエ自体を作品にしています。
2017年の年末に立ち寄った『大分県立美術館』。ちょうど、イサム・ノグチの展覧会(『20世紀の総合芸術家 イサム・ノグチ 彫刻から身体・庭へ)をやっていました。
イサム・ノグチの作品からは時代を超越したもの、宇宙、そして畏怖を感じます。
アトリエの照明にイサムノグチのAKARIの丸形(Type03 サイズ55)を使うことにしました。購入前に紙でおおよその形を作り、イメージ、サイズ感をつかみました。
(この時は、球体じゃなく楕円のものを考えていた。)
AKARI は和だけど、和っぽくなく、丸い形がアトリエに合うと思いました。
制作は、岐阜にある株式会社オゼキがやっています。イサムノグチが岐阜市を訪れた際、当時の市長が、提灯産業活性化の協力を求めて、出来たものだそうです。
アトリエの中央に設置しました。
「和紙を通した光は太陽と同じ」とイサムノグチ言ったとおり、空間の中に浮かぶ太陽や月のよう。
作りはシンプルですが、部屋の中で、すこし宇宙を感じることができる不思議な照明です。
アイテムを使い始めた日 2018年 7月