リノベーション際、元の玄関を壁の移動をせず限られた空間に、自転車を2台置いた上で、狭く感じないようにすることが、この玄関のテーマでした
そこでまず、右手白い壁側に備え付けの下駄箱があったのですが、自転車2台置く場と引き換えに撤去することにしました。
そして空間を広く見せる工夫として、色を積極的に使い視覚的に広がりを感じさせようと考えました。
玄関から見える3枚の扉は、元々リフォームされた新しい扉です。交換はせずにそのまま利用することにして
その扉の明るい茶系の色のことも頭に置きながら、3面の壁にそれぞれ違う色を決めていきました。
手前の自転車を置く側はチャコール、その右側が、対照的な白 そして一番奥、正面の壁に色のトーンの違う明るめのライトブルー。
入り口の左右の壁を黒系と白系の反対色にして、色の重さを変えて、左壁のチャコールに重さを感じながら、正面に向かって見える壁に明るめの色味を持ってきて視線が先にカーブするように計画しました。
最後まで迷ったのは、土間の仕上げ。着工時は、テラコッタの予定にしていましたが
現地にテラコッタが納品された日、施工する前夜に、実際にテラコッタを玄関に並べてみると
テラコッタの素材感と色味が邪魔をしてしまって計画してたイメージを壊してしまうことがわかって、
急遽変更して、最終コンクリート土間仕上げでお願いしました。
コンクリート土間仕上げの玄関床。
廊下は足場板。框も足場板で作成しています。コンクリート土間と足場板。それぞれ粗野な素材感の為、相性がいいです。
また土間は、自転車の長さに合わせて、玄関框部分を斜めにカットし、広げました。
ただ、マンションの躯体が出てきたので、広げた部分は階段状になりました。これも面白いと思っています。
玄関の有効幅は、1,280mmほど。下駄箱を置かないことで自転車を2台置いても特に出入りのじゃまにはなりません。
- 施工・購入:
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- 分野:
- リフォーム リノベーション
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