冬用の羽毛布団をクロゼットに収めるために、モンベルの封筒型シュラフの袋を参考にして、布団袋を作成してみました。
シュラフの袋はアウトドア用なので、持ち手が付いていて持ち運びができて便利です。形が四角く、クロゼットに無駄なスペースをつくらず、うまく収まります。
あと、作ってから思ったことですが、車で旅行する時に、かさばるフリースやダウンジャケットなどの服を入れたり、他の用途にもいろいろ使えそうです。
その作り方、手順について記します。最後に型紙も付けました。
まず布団袋の寸法を決めるのに、参考にしたシュラフ袋のサイズを計測しました。計った寸法は上の手書きの絵の通りです。
ファスナーは、シュラフの袋と同じ長さのものが無かったので、60cm長の『ビスロン 両開きファスナー5VS』にして、ファスナーの長さの差分、側面の寸法を調整。
※5VSは、務歯(ムシ)のサイズ
計測した寸法をもとに型紙を作り、生地を裁断しました。
右上から、ビスロン両開き5VS60cmファスナー、側面A×2枚、表面×1枚、裏面×1枚、側面B×1枚、手提げの紐用×2枚です。
縫いずれが起きないように、合印を付けておきます。
最初に側面Aにファスナーを止め付けていきます。
布端とファスナの生地端をズレない様に等間隔にまち針を打ちます。
ファスナーの務歯(ムシ)端から5mm程度の場所を縫っていきます。縫い進める途中で、まち針が邪魔になるので、抜きながら縫い進めます。
ミシンの針がまち針を打っている位置にきたら、まち針を先に抜きます。
次にミシンの針がファスナーのスライダーの位置に来たら、縫うのを止めて、スライダーをずらします。
スライダーをミシンの針の後ろにずらしました。もう一つスライダーがあるので、それもずらします。
スライダーが両方、ミシンの針の後ろにいきました。
ファスナーと側面Aの縫い付けが終わりました。シュラフの袋は片開きスライダーですが、布団を入れやすくするため、両開きのファスナーを使いました。
ファスナーを付けたあと、表からコバステッチ+0.8ステッチの2本のステッチを入れます。(ステッチの位置は、最後の方に図有り)
側面Aと側面Bを縫い合わせて、輪になりました。これで側面部分が完了です。
側面部分をシュラフの袋と重ねてみました。いいかんじです。
側面Aと側面Bとの縫い代は、ほつれない様にロックミシンやジグザグミシンをかけるか、パイピング始末をします。わたしはパイピング始末をしました。(他の縫い代も同様です。)
次に手提げの紐を作ります。
紐の作り方は、『四つ折れ』と言い、2つに折った後、縫い代を中折れにします。
上の写真のようなフェルト状の定規を挟んで、アイロンをかけるキレイに折れます。
(2.5 cm幅の紐を作りました。)
『四つ折れ』の端をステッチで抑えていきます。
ステッチで抑え終わったあとの紐。
側面と表面、裏面を縫い合わせる前に、側面Aの部分に手提げの紐をミシンで仮止めして、位置がズレないようにしておきます。
そして最後、手提げの紐を挟みこんだ状態で、それら3面(側面と表面、裏面)を縫い合わせます。これですべて完了です。
完成しました!さっそく布団を入れてみて具合を確認します。やや窮屈な感じのするサイズですが、羽毛なのでグイグイと押し込むと入ってゆきます。小さくコンパクとに収まりました。
手提げの紐を取り付けた部分もステッチで強化してあります。
最後に今回のシュラフ袋風、布団袋の型紙を掲載します。寸法は手書きの図を見て下さい。
(型紙に縫い代は付けていません。作る際には、1.2cmの縫い代をつけました。)
図の位置にコバステッチを入れると持ち手がしっかりします。
写真では、わかりづらいステッチの位置。
ファスナーは(ピンク色の部分になります)、務歯(ムシ)見せ(ファスナーの歯が見える仕上げ)なので、ピンクに色がついてる幅分が見えるように縫います。(左右合わせて1.6cm幅)
クロゼットの棚に布団を収納しました。シュラフ(寝袋)と一緒にすき間なく、きれいに納まりました。
見た目もスッキリし、取り出しも楽です。
追記:縫う作業で一番、気をつけることは、縫いズレがおきやすいので合印の位置をきちんと合わせて縫うことと、角丸のところが縫いづらいので、まち針を多めに細かく打って、ゆっくり縫うと良いです。あと、素材は、リネン100%のハリのある生地を使用しました。