ままごとキッチンの改造作業が完了した。改造のメインは扉の取り付けで、それに伴う作業としては、板の切り出し、研磨、既存棚の位置の微調整等々。各扉のサイズに切り出した杉板の表面及び角を研磨し、蝶番やステーを用いて設置する。最後に把手を付ければ完成となる。
向かって左上は、オーブンレンジをイメージして前倒し扉を取り付け、左下は両開き扉、右側は片開き扉を取り付けた。両開き扉には鍵を取り付け、お姉ちゃんには開けられるが弟には開けられないようにした。
一番難しいのは、扉を設置場所にぴったり収まるサイズに調整すること。勿論、サイズを測って、その通りに切っているつもりだが、わずか数mmの違いでもうまく入らなかったり、隙間が空きすぎたりする。元々のキッチンも手作りなので、水平・垂直が正確に取れてないということもあるだろう。こういう作業をしていると、いかに大工さんや家具職人が凄いかがよくわかる。
あとは、扉を閉めた時、開けた時に、扉と側板や棚板、幕板などがフラットになるように(凹凸が無いように)するには、どういう金具をどういう風に、どこに取り付ければいいのかを計画する(考える)のも手間がかかった。こういう作業に慣れていれば、どこにどんな金具を用いればよいかすぐにわかるだろうが、ど素人なので、まず、どんな金具があるのか、ということから調べないといけない。それがわかれば、どこにどう取り付ければ、一番金具が目立たない(邪魔にならない)か、を考える。それもわかって、いよいよ取り付け、という段になると、今度は、取り付け時(ビスの締め付け時)に、位置出しをした位置から微妙にずれてしまう(下穴を空ける際にも少しズレが生じるし、締め付け時にも微妙にズレてしまう)。
納得のいくものを作ろうとすると、一朝一夕にはいかない、ということが身に染みてわかった。
改造前のままごとキッチン。
扉の取り付け完了後のままごとキッチン。
かなり雰囲気が変わった。
扉設置部分のアップ。
把手もそんなに違和感はない。
全ての扉を開くと、こんな感じになる。
特に悩んだのが、前倒し扉部分。
まず、この写真のように、扉を倒した際に、棚板と扉がフラットになるように考えた。
そして、扉を閉めた時にも、側板・幕板・棚板とフラットになるように。
高価な金具は使っていないので、開閉時いずれもフラットにするというのがなかなか難しかった。
前倒し扉の下の両開き扉は、180°開くようになっている。
片開き扉は、閉めた時に扉が奥に入ってしまわないように、ストッパーを設置した。
最後に、両開き扉の把手に鍵を取り付けて完了。