ピート・ヘイン・イークとIKEAのコラボレーション『インドゥストリエル コレクション』のベンチを購入しました。
ピート・ヘイン・イークの家具は、1点ものや受注生産のため価格が高く、以前欲しかったソファは、お店に問い合わせたところ100万円と言われ断念。。
それが今回IKEAとのコラボでコレクションを出すことに。量産体制でどういう感じのものになるのだろうと気になっていました。
初めてピート・ヘイン・イークを知ったのは7年くらい前。構造用合板で作ったソファを見つけて、こんな家具がほしかったと思いました。そのソファは、座面や背もたれ部分のテキスタイルがデットストックの柄物を継接ぎされた魅力的なものでした。
作り込んだ工芸品のような家具やその逆の大量生産のツルっとした家具が気持ちにフィットしないので、ピート・ヘイン・イークの廃材や工場廃棄物を素材として見立てて家具を製作する姿勢に共感しました。
完璧じゃないペイントや素材のキズ、部品が露出しているルックスは、素材が持つ資質をそのまま見せているようでホッとします。
2万円もするピートの作品集(上の分厚いやつ)とそのあとに出版された3冊セットの作品集。
本の中で発想やアイデアをみてるだけでワクワクします。
今回のコレクションのきっかけやコンセプトは、
『イケアも僕も、長年同じことを考えてきていたとわかったんです。工業生産の工程を踏みながら、もっと人間味や個性のあるものをつくるには、どうしたらいいかということを』
『手づくりした量産品とは、まず試作モデルを手作業でつくり、それを型に取り、この型を使って量産品をつくっていくというコンセプトです』(IKEAのウェブサイトより)
この話の通り、今回のコレクションは手作業で掘ったような座面の彫りの模様、機能的な組み立て構造、ボルトむき出しのデザインになっています。
手作りの1点ものとは別物だけど、デザインのシンプルさや温かみがあっていいと思いました。
このベンチの価格は17990円。
ピート・ヘイン・イークの作品集が2万円なので、それより安い価格です。
IKEAのセルフサービスエリアで、商品をピックアップし、車でお持ち帰りました。
いつもながら、かさのある家具がとてもコンパクトに梱包されていることに感心させられます。
組み立ては、付属の部品と工具で組み立ては簡単です。
素材は天然パイン材。ライトグレーの塗装。他にこの商品はナチュラルがありました。
パーツを間違えないように左右セットで並べてから組み立てました。
各部品をダボと長ねじで止めていきます。
特に難しい工程もなく10分ほどで完成。
ボルトむき出しの機能的なデザイン
ベンチの高さは42cmくらい。重さは11kgあります。
部屋に置いて見ると、どっしりとした佇まいで、足場板の床材にも馴染みました。