この素材に興味をもつ人は、ペンキの汚れやキズを味として捉えることのできる人だと思います。
居住空間に古材の足場板を床材として使用する例があまりないこともあり、デメリットの部分を予測されておっしゃる方もありましたが、今のところ、特にデメリットは感じていません。
ここでは、実際に使用してみてどうなのか?感じたことを書いてみたいと思います。
まず最初に、時間が物理的に染み付いた迫力と存在感にすごく惹かれました。居住空間に使用するには、正直勇気が必要でしたが、それ以上に使ってみたい気持ちが強く、使わずに後悔するより、失敗してもいいので、まずは使ってみようと思いました。
床に使ってみると、室内空間にテイストがでて、先にコンクリートに直にペイントしていた壁とよくマッチしました。
そのままの質感を楽しみたかったので、オイルもなにも塗らないまま使用しています。
最初は、何か塗らないとカビ生えるかも?と心配していましたが、約1年経って今のところ、カビは生えていません。『杉』という木材は、調湿機能に、すぐれているので、部屋の湿度の調節をしてくれていますし、吸音性もあって、音が響きません。(壁と天井はコンクリートにペイントだけですが、 オーディオもいい音がしてます。)
また、飲み物でもこぼしたら染みになってしまうかな?と思っていましたが、足場板は、ビス止めで床に貼られているので、部分的に板を外して取り替えが利きます。
最初、『味わいはあるけど、メンテナンスが大変』というイメージがありましたが、使ってみると質感にあたたかみがあるので、気持ちがリラックスしますし、自由度があって、発想の広がるおもしろい素材だと思いました。
うちでは、床材使用の他に、ダイニングテーブルとキッチンのカウンターを足場板で作成しました。
古材 足場板のアップの写真です。ビス打ちやペンキの痕の感じがわかります。
リビング全体の写真
家具が入る前の状態です。