静岡県金谷に旅行で立ち寄った際、お茶の木を一株買って帰りました。
金谷は『牧之原』と呼ばれる静岡県のお茶の産地の一つ。大井川沿いの日当たりのよい丘の上に、見渡すかぎりお茶畑が広がっています。
父親がお茶の試験場に長く勤めていたため、ここ金谷にあるお茶の試験場にもお世話になった方が勤務されています。そんな縁もありここを尋ねました。帰りがけに買った一株のお茶の木。さっそく家で鉢に植え替えました。株がもう少し大きくなって新芽が出れば、お茶にして楽しもうと思います。
品種は「やぶ北」。育てやすい、静岡発祥のもっとも流通している品種です。育て方の紙が添えられていました。
金谷にあるお茶の試験場。丘の中でも小高い場所にあります。
何度か他の研究施設と合併があり、今の名前はとても長い「国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所金谷茶業研究拠点」です。とても古い建物で、趣があります。
国の茶業研究の始まりが明治29年、東京西ヶ原 (現東京都北区) に農務局製茶試験場が設置されたらしく、この静岡の金谷にある金谷茶業研究拠点も大正8年に設置されたらしいです。
試験場の鉄筋コンクリートの建物は、とても古く、天井は、高くて配管はすべてむき出しです。
この太さや色合いの配管が渡ってる様子がかっこよいです。
これだけの配管を配置するとなると天井が高くないとまねできないなぁ。。などと思いながらしばらく眺めてしまいました。
ここは、『川根』と呼ばれる、金谷から少し北に行った場所にある産地。谷間や山の斜面、家と路地の間など、いたるところにお茶畑があります。これは、大井川沿いを走るSL機関車の窓から撮影しました。
機関車は、以前山口県で走ってるところを見た時、鉄のかたまりが動く姿に感動して、今度はぜひ乗ってみたい!と切望していました。
実際に乗車してみると、やはりその存在感と質量の迫力が身体に伝わって胸のあたりにドスンと来る感動が起こりました。
何がどうやって動いてるんだということを皮膚感覚で受けとめる感じが心を満足させているのかもしれないなと思いました。
音や煙、景色、季節すべてがよかったです。
植え替えに用意した土は、ホームセンターで買ったいろんな植物に使える培養土。お茶には水はけのよい土が向いています。
この状態をくずさず、そのまま鉢に植えます。
鉢のサイズは、最初はこんなもので。成長に合わせて、大きくしていきます。
鉢に植え替えたあと、根元から15センチから20センチの位置で、枝を剪定します。
水やりは、夏場は毎日。冬場は乾いたらしっかりと。一ヶ月ほどしたら、月一回のタイミングで秋頃まで肥料を与え続けます。そして10月になれば、伸びた新梢(しんしょう)を、伸びた長さのうち、半分の位置で切り落とします。
来春に新芽がでれば、少量ですが、お茶にしてみようと思います。実家にはお茶畑もあり、小さいころから手摘みでお茶摘みや除草作業を手伝ったりとても身近なものでしたが、自分でも育ててみることにしました。
品種も『やぶ北』がうまくいったら、一番ほしい『さえみどり』の株を育ててみたいと思っています。