学生の時、京都木屋町にあったアフタヌーンティーで、1枚だけ購入した『Woods ware』の小さなプレート。それから少しずつ集め続け、毎日、食卓でつかっています。
何が気に入っているかというと、その色合いです。普通の色皿とどこか違う鈍い感じのパステルカラー。
これが独特の雰囲気を出していて、イギリス的だなと思います。
なぜこういう雰囲気なのか? ある日、床に落として割ってしまった時にその理由がわかりました。
写真の出典のURL: https://www.liverpoolecho.co.uk/whats-on/music-nightlife-news/gallery/mendips-20-forthlin-road---7941754
上記の写真は、ジョンレノンが5歳から23歳まで暮らしたメンディップスの家のキッチン。
『Woods ware』のお皿やカップが並んでいます。
このメンディップスの家は、オノ・ヨーコが2002年に買い取った後、ナショナルトラストに寄贈。ナショナルトラストは、ジョンレノンが住んでいた当時の状態に、忠実に改修を行っています。
『Woods ware』は、1873年創業のイギリスの陶磁器メーカー、ウッド・アンド・サンズ社のブランドです。
この会社は、2005年に廃業するまでに、「ウッズ・ウェア」、「バーズリー・ウェア」、「ウッズ・アイボリー・ウェア」、「アイボリー・チャイナ」などの数々の食器を製造していました。
私がもっているのは、「ウッズ・ウェア」というシリーズ。
色目は、『Iris』と『Beryl』の2色。
Irisはアイリスの花の色目のようなきれいなブルー。
Berylは、日本語でいうところの『緑柱石』という宝石に使われていた石の名前がつけられていて、とてもきれいなパステルグリーン。
他にもJasmine(ジャスミン)というきれいなクリームイエローのカラーもあります。
このシリーズの食器は、粘土に色を混ぜ合わせて色がつけられていました。
これは、日本でいう練りこみという手法になるのだと思います。
一度、お皿を割ったお陰?で、表面だけでなく中にも色がついてることがわかりました。
成形してから色を付けるのとは、ちがう発色。
何年もかけて集めるうちにこの食器が、ジョンレノンの家でも使われていたことや
1960年代のイギリスのカフェや一般家庭で広く使われていたことがわかりました。
アイテムもティーポットやサラダボール、ティーカップ、プレートなど他にもたくさんありますが
普段使いにいい 直径22.5cmと直径17cmのプレート、16.5cmのサラダボールを中心に選んで集めました。
サイズやカタチも使いやすく、ブルーとグリーンの色は、料理の色がきれいに映えます。