毎日、パンを食べているので自分で焼いてみたいと思っていましたが、道具を揃えないとできないのかなぁ〜とか、パン焼き器を購入しないとうまく作れないのかなぁと踏み出せずにいました。
いい道具を揃えたり、器具を購入するとそれがパンを作ることへのプレッシャーになるので、この型付きのレシピ本を見つけた時に、これは軽い気持ちで始めやすいと思いました。
それでも3カ月くらいは、本屋に行っては、買ってやってみるかどうか迷いました。
それはイースト菌の扱いや発酵させる工程がめんどくさそうというイメージが頭にあったためです。
しかし、何度か本屋で気になっては立ち読みをしてなんか簡単そうだ、できるだろうなと思ってトライしてみました。
今では毎日、自分で焼いたパンを食べています。
家にある道具でパンが焼けると書いてあったので、手軽に始められると思い、ちぎりパンの本を購入しました。(¥1814)
このパン作製キットのいいところは、とてもシンプルなパンが基本になっているので、ここから自分が好きな味や食感にカスタマイズしやすく、自分好みの作り方が、回を重ねるごとにわかってくること。またパンの発酵時間を生活のリズムに合わせてうまく取り入れて、パンづくりを手軽にできるように教えてくれていることです。
また実際にやってみると、機械まかせじゃなくて、手でこねる作業自体もたのしいことに気づきました。
ちぎりパンの本と付録のエンゼル型
初めてパン作り、レシピどおりにやってこんな感じに焼けました。
パン作りに必要な材料と道具:
この写真の中で購入したものは、材料の小麦粉(強力粉)、無塩バター、ドライイーストと道具のスケッパーのみです。(スケッパーは、包丁でも代用できると書いてありました。)
ここで大切なのは、時間や温度、分量を測る道具です。
室温や水の温度でイースト菌の発酵状態が変るので、温度と時間を確認すること、材料の分量を間違わないようにきちんと計ることが、パン作りを成功させる鍵になっています。
あとは、割と適当にやっても上手く焼けました。
パンをこねる際は、まな板の上に硬くしぼった布巾を敷いて、その上でこねるとよいと本に載っていたので、パンをこねる専用のボードは購入しませんでした。
粉ふるいも裏ごし兼用の持ち手つきの簡単なものを使っています。
パン作りで一番に懸念していたのがイースト菌の扱い方です。
でもこのレシピ本に載っていた方法は、とても簡単でしっくりきました。説明の仕方がいいと思います。
ふるった小麦粉の両端に指示された分量の砂糖と塩を置くのですが、手前の砂糖が乗っている方へボールを傾け、そこに35℃前後のお湯を180cc注ぎます。(小麦この分量は、280g)
砂糖にお湯を注いだ部分で、イーストを溶かすのですが、理由は砂糖がイースト菌のエサになり、発酵しやすくなるためらしいです。
砂糖とお湯に次いでイースト菌を投入。指で軽くかき混ぜて溶かします。
そのあと、バターを入れて、手でかき混ぜながらひとまとめにし、こねていきます。
パンをこねたら、ボールに移し蓋をして発酵を待ちます。
ドライイーストについて:
基本になるパンは、小麦の他に砂糖と塩とバターが入った作り方ですが、バターと砂糖なしのヘルシーなパンの焼き方も載っていたので、今は、もっぱらバターと砂糖なしのパンを作っています。
写真左が基本のパンの時に使用したイースト菌で、右はバターと砂糖なしのパンの時に使用したイースト菌。
バター、砂糖なしのパンは、基本パンより食感がフランスパンに近く、好きな食感なので気に入ってます。
ちぎりパンのレシピ本では、ドライイースト菌でのレシピしか載っていませんが、天然酵母でもできないか『白神のドライ天然酵母』でやってみました。
方法は、普通のドライイーストはお湯を注いだあとに投入していましたが、ドライ天然酵母の場合、小さじ1をあらかじめ12ccのぬるま湯(35℃)で溶かしておいて(5分放置します)それをドライイーストのように小麦に投入します。
*この時、小麦に加えるお湯の量を、ドライ天然酵母を溶かすのに使用した12ccを差し引いた量(だいたい170cc)にすることに注意です。
お味は、両者あまり変わりありませんが、質感がドライ天然酵母は、少しどっしりした感じでフワフワ感が好きな方は、ドライイーストの方がいいかもしれません。
焼き上がったちぎりパン
冷蔵庫でゆっくりと発酵させるやり方だと寝てる間に発酵が進んで朝、焼きたてを食べるここができます。
家でつくる焼きたてパンは、すごくおいいしいです。
1型焼いて2日分あるので、残りはラップにくるんで冷凍します。
冷凍保存してもおいしいので、最近、長期家を空ける時は夫が朝食をちゃんと食べるようにまとめて焼いて冷凍保存したりもしています。
わたしの場合、イースト菌を半分の量で発酵させる方法で一日置きに作っています。
先程も書いた朝焼きたてを食べれることとイースト菌を半量でじっくり時間をかけて発酵させる方法が自分の生活リズムにあっているためです。
このちぎりパンの本には、日常、かんたんにパンを自分で焼けるためのタイムスケジュールの提案をしてくれていて、そのおかげで手軽に取り入れることができました。
パン作りに大事なのは、この部分を提案してくれることだなぁとつくづく思いました。
作りたくても時間がみつけにくいと感じるからです。
でも、いったん作ることができるようになると、いろいろなことに気づいていって、生活が豊かになった気がします。
ここで使っている小麦は、『春よこい』という北海道産の小麦なのですが、このおなじ小麦でも挽き方が違うと焼き上がりの触感が変わります。普通の挽き方よりも富澤商店の特選挽きという『春よこい』で作ると、皮がパリッとして中がモッチリしていてさらにおいしいことに気づき、いろいろと他の小麦や材料も試してみたくなりました。
あと、毎日口にするパンの材料を自分で選べるということもいいです。身体に良い材料でできたパンを食べる事で体調を整えられたらいいなと思うようにもなりました。
(砂糖を使う時は、おなかの中でビフィズス菌を増やしてくれるオリゴ糖が含まれている『てんさい糖』や、塩は沖縄のミネラルがたくさん含まれている『ぬちまーす』を使っています。)
最近手に入れたサイフォンもおいしいパンを作れたら、おいしいコーヒーを飲みたいなと思い購入したいきさつもあるので、パンを自分で作る事でテーブルの上に新しい朝食のカタチが広がりをみせています。
最後に、毎日このパンを食べて『どのくらいのコストがかかるか』という点です。本に掲載されてるコストは、基本パン1型あたり¥108です。
このコストの設定は、「普段食べるパンだから、高価な食材でなくいつものスーパーで買えるもので。」というものです。
わたしも自分が使った食材で計算してみました。1型あたり¥158になりました。
2日に1型の割合で食べるのでかなりお得です。しかも焼きたてなのでそれ以上の価値があります。
いまは、パン作りを日常に取り入れるようになったので、小麦も5kgのものを買って、作っています。
もっと慣れて余裕がでてきたら、次は食パンを作ってみたいと思っています。
わたしが使ってるちぎりパンの本のタイムスケージュール。夜の8時ごろにパンをこねて、夜寝る頃に冷蔵庫に入れて8時間かけてゆっくり発酵させるというもの。
他にもちぎりパンの本には、目的や生活スタイルごとに、いくつかのタイムスケジュールの提案が書かれています。
アイテムを使い始めた日 2015年 10月